赤い丘

日々の雑記。歯科医師。文学。哲学。酒。

贅沢

贅沢をするとはどういうことか。最もわかりやすいのは、金銭面での贅沢である。いい店に外食に行った、高級な服を購入した、出費がかさむ旅行に行ったなど、贅沢を感じやすい瞬間は、身の丈を超えて、必要以上にお金をかけて満足を得たときである。

僕にとっての贅沢はそれとは異なるかもしれない。

奮発して、時間があるときに、今日では古典と称される、偉大な作家達の作品を自分の心の赴くままに読むことは僕にとって最高の贅沢と言える。自分の部屋にいながらにして、書物の世界に引き込まれると、知らず知らずに僕は世界に飛び出している。いや、世界になっている。

また、贅沢というと、僕は、ブランド品などには興味がもてない。高品質なものは好むことはあるけれども。僕にとっての贅沢とは、知的好奇心をそそられるものに出会うことである。