赤い丘

日々の雑記。歯科医師。文学。哲学。酒。

睡眠不足

最近睡眠不足である。

睡眠が不足しているということは、その分起きて何か活動をしているということである。

ところで、基本的に人間は自分にとって「よい」と思われることしかできない。悪事を働こうとする人間にとっても、その行動がその人間にとって「よい」と思われるから、そう行動しているのである。

それならば、睡眠が不足してもよいと判断する行動もまた、自分にとって「よい」と考えられるからそうしているはずである。

ただ、その行動が適切なものであったかということは、別に判断されなければいけない。あたりまえなことであるが、「よい」と思って行動したことが本当に「よかった」ものであるかどうかはわからないからである。もし、そうでなければ、後悔などするはずがないからである。

睡眠不足というのは僕にとって、一つの生命の危機と言ってよい。それにもかかわらず、活動していた事柄というのは果たして、その価値があるのだろうか。起きているからには、意味のある時間を送っていたいと考えるのは、まあ、あくまでも僕の意識の言い分に過ぎないが。

どちらも捨てがたいということが人生にはどうしてもある。止むに止まれず、起きていてしまったということがどうしてもあるものだ。

その分、不足した睡眠時間のツケがきて、起きている時間に苦痛を伴う。

うーむ、難しい問題である。

こんなことを考えている暇があったら、早く寝るに限るかもしれない。